BPL公式が譜面クイズを出題してきた(?)ので探してみた #IIDX
ご無沙汰しております。
みなさん、BEMANI PRO LEAGUE(BPL)観てますか?毎週めっちゃおもしろいですよね。
そのBPL公式が昨日、なんと用語集を公開しました。
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— 【公式】BEMANI PRO LEAGUE🎶毎週土曜日21時配信 (@BemaniProLeague) 2021年7月16日
毎週土曜日は『#BPL2021』の日🎶
「BEMANI PRO LEAGUE 用語集」公開✨https://t.co/IzyltMCgQ0
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『beatmania IIDX』の基本的な用語から、『#BPL2021』の各試合がより楽しく観戦できる用語まで解説📝
確認すると意外な言葉の正しい意味がわかるかも👀❗#IIDX
⬇「用語集」は画像をタップ⬇
今までユーザー間で俗語的に使われてきた言葉も数多く説明されていて感心しました。そして我々(誰?)は以前からKONAMI公式が使用する言葉について関心があり、「公式はこの言葉をどう定義しているのか」「これを公式の言葉として使っていいんだ」といったことに目を光らせながら日々過ごしているので、こういうものが出てくるとワクワクしてしまいます。個人的には、「ソフラン」をHEROIC VERSEのレーダーチャートでジャンル化して公式の言葉として使えるようにしたのは、実況解説者にとって大きかったのではないか、と勝手に思っています。それまでいちいち「BPM変化」と言い直していたのが煩わしそうに見えたので……。「発狂」とかも上手く置き換えられるといいんですけどね。あと「割れる」とかも説明されてると地味に嬉しい気がしました。
さて本題ですが、そのBPL用語集の「譜面の傾向」のページにおいて、特徴を示す例となる譜面がいくつか例示されています。具体的には「トリル」「縦連」「乱打」「物量」「デニム」「ズレ」「混フレ」「皿複合」「連皿」の9種類です。このページを最初は「ふ~ん結構ちゃんと網羅してるっぽいね」程度の温度感でぼーっと眺めていたんですが、よく見たら「もしかしてこれ、全部何の譜面か特定できるんじゃね?」と思い始めました(そもそもこれらの譜面例は、実際にゲームに収録されている譜面から切り出していることは想像に難くないでしょう)。
つまり、譜面クイズなんですよこれは(?)
ということで、クイズに答えてみました、というのがこの記事の主旨になります。このゲームをある程度触っている方であればちゃんと答にたどり着けるのではないかと思うので、面白そうと思った人はこの記事を読む前にぜひチャレンジしてみてください。ちなみに、僕はさすがに何も無しでは難しいと思って、譜面サイトのTextageさんを使わせてもらいました。それで果たして「クイズに答えた」と言えるのかは謎ですが、そもそも自己満でやってることなのでどうでもいいです。
以降は、考察などをだらだら書いていくので、適当に参考にしたりしなかったりしてみてください。記事の最後に解答をまとめておくので、答だけ知りたい人はそちらをどうぞ。
出題編(解答のとっかかりの解説)
問題自体は、先ほど書いた通りBPL用語集の「譜面の傾向」のページに掲載されています。と言っても、中には「こんなのいくらでもありそうじゃねーか」みたいな譜面もあると思います。気持ちはわかりますが、実は譜面そのもの以外にもヒントがいくつかあります。具体的には「HI-SPEED」「進行ゲージ」「SCORE」の3つです。
HI-SPEED
「全て同じ表示時間(=同じ緑数字=BPM×HS(CHS))で譜面画像をキャプチャしている」という前提の下で、このHI-SPEEDの値から譜面のBPMを知ることができます。候補曲を絞る上で非常に重要です。
「その前提成り立つんですか?」という疑問があるかもしれませんが、わざわざそれぞれ異なる、中途半端なHI-SPEEDに設定している以上、そうなっていると考えたほうが自然ではないでしょうか。
進行ゲージ
譜面の表示箇所が全体のどのあたりであるかを知ることができます。(そのまんまですね)
SCORE
「表示している譜面以前のノーツを全てPGREATで取っている」という前提の下で、表示箇所が譜面の何ノーツ目であるかを割り出すことができます。
また、進行ゲージと合わせて考えて、譜面全体のノート数も大まかに推測することもできます。
この譜面画像作成にあたっては、実際に人がプレーしている最中にキャプチャしているのではなく、何かオートプレイ的なツールを使って該当部まで譜面を進行させているのではないか、という推測をしています。
ということで、上記の情報を整理すると下記のようになります。
用語 | HS | BPM | HS×BPM | 進行バー | SCORE | 譜面以前のノート数 |
トリル | 1.66 | ??? | ??? | 4/5くらい | 1616 | 808 |
縦連 | 1.65 | ??? | ??? | 2/3くらい | 2278 | 1139 |
乱打 | 1.66 | ??? | ??? | 最初 | 12 | 6 |
物量 | 1.39 | ??? | ??? | 3/4くらい | 2650 | 1325 |
デニム | 1.66 | ??? | ??? | 3/4くらい | 2146 | 1073 |
ズレ | 1.98 | ??? | ??? | 1/2強くらい | 994 | 497 |
混フレ | 1.66 | ??? | ??? | 2/3くらい | 1210 | 605 |
皿複合 | 1.75 | ??? | ??? | 2/5くらい | 604 | 302 |
連皿 | 1.75 | ??? | ??? | 1/4くらい | 326 | 163 |
BPMは現時点ではわかりませんが、「HS×BPM」は(おそらく)全て同じくらいの値になるはずなので、どれか1つがわかれば全部推測できる、ということになります。
考察・解答編
ここからは、自分がわかった順に書きます。基本的にはわかりやすい順だと思います。
まず、一目見て「これはさすがにもう絶対アレでしょ…」というのが2つありました。「縦連」と「デニム」ですね。
縦連
この5連打はさすがに「スクリプA」でしょ、と思い譜面を眺めたら、無事55~56小節にありました。
"TECHNO" Scripted Connection⇒ A mix
56~57小節かもしれないじゃないか、という反論(?)もあるかもしれませんが、スコアによって一意に決めることができます。
さてそのスコアなんですが、正確に見ようとしたときに少し注意点がありました。それは、画面に映っている1ノート目(7鍵)までスコアとして加算されている、ということです。SCOREが2278ということは、画面に表示されている手前のノートが1139ノーツ目(2278÷2)のはずですが、1139ノート目は、表示されている7鍵です。つまりこの画像の表示状態の時点では1138*2=2276点になっているはずでは?と首を傾げたんですが、画像をよく見ると、赤線下のボタンが赤く光っています。ということは、この画像は、この表示されている1139ノート目の7鍵がちょうどPGREATのタイミングのはずなので(たぶん)、このノートまでスコアとして加算されているのであろう、と考えることにしました。ゲーム画面コマ送りとかしてまでは確認しませんでしたが、他の画像にも共通して言えて矛盾が生じなかったので、今回はそういうことにします。
デニム
「V」か「DENIM」しかないでしょ、というところですが、そのどちらかを特定するために進行バーとSCOREが役に立ちます。進行バーが全体の3/4くらいのところまで来ているので、それぞれの曲のデニム出現箇所を考えるとこれは「DENIM」ではなく「V」でしょう。
スコアを計算すると、デニムの1つ目の黒鍵(2,4,6)までスコアが加算されていましたが、「縦連」の時と同じように、黒鍵が赤く光っているので、「画面に表示されているけどスコアには加算されている」という瞬間をキャプチャしているものと思われます。
さて、これらによって全画像のBPMを推測することができます。HS×BPM=249として表を埋めてみると下記のとおりです。ここからはこれを手掛かりに譜面を特定します。
用語 | HS | BPM | HS×BPM | 進行バー | SCORE | 譜面以前のノート数 |
トリル | 1.66 | 150 | 249 | 4/5くらい | 1616 | 808 |
縦連 | 1.65 | 151 | 249.15 | 2/3くらい | 2278 | 1139 |
乱打 | 1.66 | 150 | 249 | 最初 | 12 | 6 |
物量 | 1.39 | 179.1 | 249 | 3/4くらい | 2650 | 1325 |
デニム | 1.66 | 150 | 249 | 3/4くらい | 2146 | 1073 |
ズレ | 1.98 | 125.8 | 249 | 1/2強くらい | 994 | 497 |
混フレ | 1.66 | 150 | 249 | 2/3くらい | 1210 | 605 |
皿複合 | 1.75 | 142.3 | 249 | 2/5くらい | 604 | 302 |
連皿 | 1.75 | 142.3 | 249 | 1/4くらい | 326 | 163 |
連皿
非常に特徴的なところから攻めてみます。BPM142か143の連皿は…とTextageを眺めてみると(BPMソート機能追加されたの神すぎますね)Lv.12で「The Chase」「199024club -Re:BounceKiller-」と並んでいたので、「うわ、ありそう~」ってなったし、実際ありました。ここになければノーティかな~くらいの感じで考えてました。
"TECH BREAKBEATS" 199024club -Re:BounceKiller-
最初の連皿地帯ですね。
皿複合
正直言って全然心当たりがなかったんですが、「連皿」とBPM同じってことは同じ譜面から拾ってる可能性あるのでは?そのほうが作業効率もいいし……と思ってそのまま「リバウンスキラー」の譜面を眺めてたら本当にありました。
"TECH BREAKBEATS" 199024club -Re:BounceKiller-
1回目の連皿地帯と2回目の連皿地帯の間の「イッイイッイッ インダミックス」みたいなところです。ここになかったら結構探すの大変だったと思います。
ズレ
進行バーとスコアを見ると、進行半分ちょっとでスコア1000くらいなのでノート数がかなり少ないことに気づきます。総ノート数1000もいかないくらいのでLv.7~9くらい?(相場あんまり覚えてない…)中難易度帯ですかね。
ということでBPMソートしつつ難易度を上から順に見ていくと「Happy Wedding」といういかにもなズレ譜面が目に留まったので、該当箇所を探します。すると39小節に該当箇所がありました。ブレイクちょっと手前のところです(一生同じ歌詞なので場所を言い表しづらい…)
さて、ここでこの形を見つけて満足し、上の画像の箇所を答とした方は不正解です。画像箇所が何ノート目かを数えてスコアと比較すると、スコアが994(=497ノーツ目)に対して画像箇所では560ノーツ経過しているのでスコアは1120になっていなければいけないはずです。
どういうことかというと、この箇所、実はANOTHERではなくHYPERを参照しています。該当箇所の譜面は全く同じ形なんですね。
それにしてもなぜHYPERなんだ……
「そういえばSPHとSPAどう違うかよくわかってないな」と思って見比べてみたら後半10ノーツくらいしか変わってなくてビビりました。昔の譜面(RED以前?)はこういう風にあんまり差がついてない曲わりとありますよね。
混フレ
BPM150の曲なんて腐るほどあるしどう探せばいいか困っていたんですが、3,5,7鍵の形を見て「テケテー テケテー」って口ずさんでみたら「あ!!!!!!!!!Colorsじゃん!!!!!!!!!!」ってなりました。
ちなみにこちらもANOTHERではなくHYPER。かつてのSP六段の壁として有名ないわゆる(?)テケテー地帯ですね。人によっては見てすぐ気づくかもしれません。わかってみると混フレの例としてこれ以上ない良い例かもしれませんね。
トリル
「混フレ」が「Colors」だと気づいたら、「え、もしかしてトリルも乱打も同じBPM150だし全部Colors SPHじゃない?」と思い、見てみたら本当にそのとおりでした。
SPAで言うと最難所の入りのところですね。こんなのどの曲のどこでもいいじゃんって感じですが、BPMやスコアが合うのはここです。そういう遊びなので…
乱打
同上の理由で特定。
表で情報整理したとおり、開幕です。確かに乱打。Colors SPHは良い譜面ですね。
物量
正直これはもうよくわかりませんでした。Lv.12のBPM179~180の譜面をひと通り眺めて見つけました。
後半の二重階段めっちゃ来るところの2小節前です。これ譜面の形だけ見てわかった人いたらすごいと思います。なんでここなんでしょうね?
解答まとめ
用語 | 曲名 | 譜面タイプ | 小節 | 表示箇所(小節内) |
トリル | Colors(radio edit) | HYPER | 62 | 3ノーツ目以降 |
縦連 | Scripted Connection⇒ A mix | ANOTHER | 55 | 10ノーツ目以降 |
乱打 | Colors(radio edit) | HYPER | 2 | 7ノーツ目以降 |
物量 | ∀ | ANOTHER | 69 | 1ノーツ目以降 |
デニム | V | ANOTHER | 61 | 5ノーツ目以降 |
ズレ | Happy Wedding | HYPER | 39 | 2ノーツ目以降 |
混フレ | Colors(radio edit) | HYPER | 51 | 1ノーツ目以降 |
皿複合 | 199024club -Re:BounceKiller- | ANOTHER | 29 | 1ノーツ目以降 |
連皿 | 199024club -Re:BounceKiller- | ANOTHER | 19 | 8ノーツ目以降 |
ということで以上です。お疲れさまでした。